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0から始めるクラウドファンディング準備ロードマップ

0から始めるクラウドファンディング準備ロードマップ

0から始めるクラウドファンディング準備ロードマップ

「マーケットイン(市場や顧客のニーズを起点に開発・提供する考え方)」をベースに、スモールスタートでクラウドファンディングを始めたい方向けに、最初の行動例を7つのステップに分けてまとめました。
「なんとなく始める」ではなく、しっかりとした準備と段階を踏むことで、クラファンは単なる資金調達ではなく、ブランドの立ち上げやファンづくりに直結します。

目次

クラウドファンディングを成功させるには、ただページを作って公開するだけでは足りません。
「企画 → 認知 → 試作 → 集客 → 公開 → 実施中 → 終了後」という一連の流れを戦略的に組み立ててこそ、多くの人に応援されるプロジェクトに育ちます。まずは最初のステップから見ていきましょう。

Step.1企画フェーズ(0 → 1 の準備)

この段階はアイデアを「思いつき」から「事業のタネ」に昇華させる重要なフェーズです。クラファンの成否はここで8割決まるといっても過言ではありません。

課題の特定

「どんな不満や不便を解決するのか?」を明確にしましょう。特に「自分や身近な人が本当に困っていること」を起点にすると共感が得やすく、支援につながりやすいです。

ペルソナ設定

誰に届けたいのかを細かく描きます。年齢や性別だけでなく、生活習慣や価値観、購入動機まで具体化することで「その人のための商品」というリアリティが出ます。

コンセプトの言語化

「〇〇な人のための△△」という短いフレーズに落とし込むと、プロジェクトの軸がブレません。
例:忙しいビジネスパーソンのための栄養補給グミ

市場調査・競合調査

すでに似た商品があるかを確認し、成功事例や未開拓ニーズを調べます。差別化ポイントを見つけることが、クラファン成功のカギです。

KPI設計

「目標金額」「支援者数」など数値目標を設定しましょう。ゴールが明確であればあるほど、逆算して必要なアクションが見えてきます。

Step.2ティザー設計フェーズ(認知準備)

クラファン公開前から「期待感」を高めておくことが成功の分かれ道。ティザーはそのための第一歩です。

ブランドストーリー作り

「なぜ自分が作るのか?」「どんな未来を描きたいのか?」を言語化します。共感を呼ぶストーリーは、支援者にとっての参加理由になります。

ティザーサイト立ち上げ

ティザーサイトは、クラファン前の「名刺」のような存在です。必要最低限の情報に絞り、シンプルに作りましょう。

  • ロゴ or 仮ネーム
  • キャッチコピー(ベネフィット訴求)
  • カウントダウン(公開予定日)
  • 登録フォーム(メール/LINE)

SNSアカウント開設

プロジェクトの裏話や開発過程を少しずつ発信することで「応援したい」という気持ちを育てます。

Step.3プロトタイプ制作フェーズ

この段階では「形に見えるもの」を作ることがポイントです。完成品でなくても、支援者に伝わるレベルの試作で十分です。目で見て、触れて、イメージできる状態にすることが大切です。

試作

初めから完璧な商品である必要はありません。写真や動画で伝わるレベルのプロトタイプを作ることで、クラファンページに説得力が出ます。手軽な素材で「見える形」にすることが重要です。

テスト利用

家族や友人、知人など身近な人に使ってもらい、感想や改善点をもらいましょう。初期のフィードバックは、製品の質を高めるだけでなく、ストーリー作りにも役立ちます。

プロトタイプ素材の活用

作った試作品はSNS投稿やクラファンページ用の写真・動画に活用できます。開発過程を見せることで、支援者との距離を縮め、共感を生むことができます。

Step.4クラファン事前集客フェーズ

クラファンは公開してから支援者を集めるよりも、事前にリストを作ることが成功のカギです。熱量の高い潜在支援者を集めておくことで、初速を確保できます。

クラウドファンディングのプラットフォーム選定

Makuake、Campfire、Kickstarterなど、プロジェクトに合ったプラットフォームを選びましょう。手数料やサポート体制も確認しておくと安心です。

ティザーでリスト集め

事前にメールやLINEで登録してもらい、公開前に「先行特典」などを案内することで、支援者の熱量を高めます。

SNSで話題化

開発の裏側や試作品レビューを小出しに公開して、共感や期待を積み上げます。SNSでの拡散は事前集客に非常に有効です。

PR準備

プレスリリースを作成し、メディアやブロガーに事前にアプローチすることで、公開時の注目度を高めます。

Step.5クラファン公開フェーズ

いよいよクラウドファンディング公開です。特に公開直後の「初速」が成功を大きく左右します。

初速勝負

公開直後に事前登録者にメールやLINEで通知し、「先着限定特典」を用意して支援を促します。早期の支援者が声を上げることで、プロジェクトの信頼感も高まります。

ページ構成の必須要素

  • 世界観(課題提示 → 解決の流れ)
  • プロトタイプの写真・動画
  • ストーリー(開発の背景)
  • 魅力的なリターン内容(早割、限定カラーなど)

拡散施策

SNSや広告を活用し、インフルエンサーや初期支援者の声をシェアして拡散します。多くの人に見てもらう仕組みを事前に整えておくことが重要です。

Step.6クラファン実施中フェーズ

公開後も手を止めず、支援者との関係を深めながら盛り上げ続けることが重要です。

定期アップデート

進捗報告や支援者への感謝の言葉、ストレッチゴール発表などを行い、プロジェクトの熱量を維持します。

二段階盛り上げ

中盤の支援が落ち込みやすいタイミングで、新情報や追加リターンを公開して、支援の勢いを再燃させます。

コミュニティ形成

Q&Aやコメント対応を通じて、支援者と一緒に作っているという「共創感」を演出します。支援者が声を上げやすい環境を作ることが大切です。

Step.7終了後フェーズ

クラファンは終了がゴールではなく、新しいブランドや商品のスタート地点です。終了後の対応で次につながります。

製品化・リワード発送

支援者に最速で商品やリワードを届けることで、信頼を獲得し、次回以降の支援にもつながります。

ブランド化

ティザーサイトを公式サイトに進化させ、ECサイトを立ち上げて継続販売を開始します。クラファンはブランド立ち上げの第一歩と捉えましょう。

リピート施策

第2弾商品や改良版を支援者に優先案内することで、リピート購入や口コミを生み、ブランドファンを育てます。

クラウドファンディングは「公開してから頑張る」ものではなく、準備と段階的な設計がすべてです。
この7つのフェーズを意識することで、単なる資金集めではなく「ファンをつくるブランド立ち上げ」へとつなげることができます。

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RYO

[著者]桑田 亮

DESIGNER

岐阜大学 非常勤講師/日本工学院専門学校 非常勤講師

心理学・認知バイアス・行動経済学を基に顧客インサイトの発見+データドリブンでマーケティングから設計、デザイン、マークアップまで幅広く手掛けております。

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